水の檻

雨がやがて海へたどりつくように
出会ったね
目をはらして泣けば
渇いた手で 拭って
両手であなたの頬を
包みこんで見つめたら
何故か 胸の奥で
不安が息をする
近くても 遠すぎて
にぎっても こぼれていってしまう
やわらかく 包まれてる
でも 私 動けない 水の檻

読みかけの本 閉じた
その場所からまた読めばいい
だけど2人 一度止まった時間は
流れない
とげの生えた言葉を
痛いほどにあびせても
いつも 笑顔だけで
そんなに 見つめないで
この胸の この奥が
やたらと痛くてねむれない
空気が足りないから 苦しいの
逃げたいの 水の檻

近くても 遠すぎて
にぎっても こぼれていってしまう
やわらかく 包まれてる
でも 私 動けない 水の檻
この胸の この奥が
やたらと痛くてねむれない
空気が足りないから 苦しいの
逃げたいの 水の檻
Log in or signup to leave a comment

NEXT ARTICLE